PHITS-UDM の使い方

インプットファイルの書き方


[ parameters ] セクション

PHITS-UDM を利用するには、[ parameters ] セクションに以下のパラメータを記述します。

パラメータ

説明

iudmodel

=0

PHITS-UDM を利用しない(デフォルト)

=1

PHITS-UDM を利用する

例)

[ parameters ]

iudmodel = 1

[ user defined interaction ] セクション

以下の4種類の情報を記述します。

  1. 使用する相互作用の数

    • n_int に代入する

  2. 使用する相互作用の名前

    • 対応するユーザーコード udm_int_*.f90Name に代入されている文字列です。

  3. バイアス因子(Bias)の数値

    • デフォルトでは 1 を設定してください。

    • 1より大きい値を設定することで、断面積が小さい相互作用の発生頻度をあげられます。その場合、発生粒子の重みが 1 以下になります。

  4. パラメータ

    • 相互作用に対するパラメータを入力してください。

    • パラメータが不要の場合は、何も入力しないでください。

    • 複数個ある場合は、スペースで間をあけて入力してください。

例)

[ user defined interaction ]
  n_int = 3

$ Name               Bias   Parameters
  my_interaction_1   1
  my_interaction_2   100    900000
  my_interaction_3   100    900000  1.1  2.2

[ user defined particle ] セクション

以下の4種類の情報を記述します。

  1. 使用する粒子の数

    • n_part に代入する。

  2. 使用する粒子の名前

    • 対応するユーザーコード udm_part_*.f90Name に代入されている文字列です。

  3. kf-code

    • 粒子に割り当てたい kf-code を入力してください。

    • PHITSに定義されていない粒子の場合、許されるkf-codeの範囲は以下の通りです。 \(900000 \le \text{|kf-code|} \le 999999\)

  4. パラメータ

    • その相互作用に対するパラメータを入力してください。

    • パラメータが不要の場合は、何も入力しないでください。

    • 複数個ある場合は、スペースで間をあけてそれらを入力してください。

例)

[ user defined particle ]
  n_part = 2

$ Name             kfcode   Parameters
  my_particle_1    900000
  my_particle_2   -999999   1.0  2.0

サンプルコードの解説 / ユーザーコードの作り方

このノート を参照してください。

ユーザーコードは Fortran 90 で書く必要があります。Fortran 90 は簡単な言語であり、ユーザーコードを書くにあたって複雑な文法は必要ありません。プログラムに詳しくなくても [ユーザーコード集] を参考にすることで独自のユーザーコードを作成できると思います。