実行ファイルの作成

PHITS-UDM のコンパイル方法

ヒント

PHITS-UDM をコンパイルして実行ファイルを作成する前に、オリジナルの PHITS がコンパイルできるか確認することをお勧めします。(参考:オリジナル版 PHITS のコンパイル方法

(すでにダウンロードしている場合は次に進む。)

  • PHITSフォルダを以下のように想定する。

PhitsFolder=/Users/you/phits330A/phits
  • ダウンロードした phits-udm-********.zip を展開し、phits-udm フォルダを得る。

phits-udm
 |- diff/
 |- examples/
 |- main.py
 |- sample-code-1/
 |- udm_Parameter.f
  • 展開フォルダ phits-udm を PHITS フォルダにコピーする。

cp -r <Your Download Folder>/phits-udm ${PhitsFolder}
  • phits-udm に移動する。

cd ${PhitsFolder}/phits-udm/
  • Python スクリプトを実行する。

python main.py

成功すれば、PHITS フォルダ内の src と同じ階層に src-udm/ フォルダが生成され、以下のように表示される。

!! Completed !!

(エラーが表示される場合は、教えて下さい。[PHITS Forum / 連絡先]))

  • ダウンロードした phits-udm/sample-code-1 内の PHITS-UDM のサンプルコードを src-udm/ にコピーする。

cp sample-code-1/* ../src-udm/.
  • src-udm/ フォルダに移動する。

cd ${PhitsFolder}/src-udm/
  • src-udm/ 内の makefile を開き、8行目のフラグ変数 ENVFLAGS に利用可能なコンパイラを指定する。

例)Linux の Intel Fortran でコンパイルする場合

ENVFLAGS = LinIfort

例)Linux の gfortran の場合

ENVFLAGS = LinGfort

例)Mac の gfortran の場合

ENVFLAGS = MacGfort
  • 必要に応じて、上で指定した ENVFLAGS を選んだ場合にデフォルトで使用されるコンパイラを変更する。

例)Mac の gfortran を使う場合、makefile の243行目を以下のように修正する

(修正前)FC        = gfortran-mp-4.8
(修正後)FC        = gfortran
  • src-udm 内で make する。

make
  • コンパイルに成功したら、PHITS-UDM 用の実行ファイルがPHITSフォルダに生成される

(例:Mac, gfortran の場合)

ls ${PhitsFolder}/phits_MacGfort-udm

問題なく実行ファイルが生成されたら、以下を参考にして次に進んでください。

失敗したら以下の [オリジナル版 PHITS のコンパイル方法] に従って、PHITS オリジナルがコンパイルできるか確認する。

PHITS オリジナルはコンパイルできるが、PHITS-UDM だけコンパイルできない場合は教えて下さい。[連絡先]

以下のコンパイラでPHITS-UDMをコンパイルできることは確認済み。他のコンパイラ可能なバージョンをがあったら教えて下さい。

  • ifort (Intel Fortran for Linux and Mac)

  • gfotran (Linux. gcc version 8.3.0 (GCC))

  • gfotran (MacOS. gcc version 10.3.0 (Homebrew GCC 10.3.0))



オリジナル版 PHITS のコンパイル方法

  • PHITS フォルダのパスを以下のように想定する。

PhitsFolder=/Users/you/phits330A/phits/
  • PHITS フォルダ内の src フォルダに移動

cd ${PhitsFolder}/src
  • makefile を開き、8行目のフラグ変数 ENVFLAGS に利用可能なコンパイラを指定する。

例)Linux の Intel Fortran でコンパイルする場合

ENVFLAGS = LinIfort

例)Linux の gfortran の場合

ENVFLAGS = LinGfort

例)Mac の gfortran の場合

ENVFLAGS = MacGfort
  • 必要に応じて makefile 内の対応する箇所を修正する。

例)Mac の gfortran を使う場合、243行目を以下のように修正する

(修正前)FC        = gfortran-mp-4.8
(修正後)FC        = gfortran
  • src フォルダ内で make する(コンパイルする)

cd ${PhitsFolder}/src
make
  • コンパイルに成功したら PHITS フォルダに実行ファイルが生成される。

例:Mac, gfortran の場合

${PhitsFolder}/phits_MacGfort